TPP考察サイト

TPP(環太平洋パートナーシップ)についての情報まとめと考察サイト

TPPとは何か?

 加計学園豊洲問題、イギリス保守党議席過半数割れにトランプのロシア疑惑など、今日も話題満載の新聞紙面で、TPP関連の記事は以前に比べてかなり減った。事態は多分あまり進んでいないというか膠着状態なのだろうと思いつつ、今のうちにTPP問題のおさらいを。

 TPP環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)は、日本、アメリカを中心とした環太平洋地域の国々(日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、チリ、ペルー、オーストラリア、ニュージーランドブルネイ、マレーシア、シンガポールベトナムの12ヶ国)の経済の自由化を目的に作られた経済連携協定。平たくいえば、提携諸国間での関税を撤廃して、貿易の自由化を図り経済発展を促そうというのが目的で、最終的には日本の全貿易品目の95パーセントの関税が撤廃される予定だった。

 もともとは、2005年にシンガポールブルネイ・チリ・ニュージーランドの4ヶ国が署名して発効したが、2010年アメリカの参加表明によって拡大交渉が始まり、日本も2013年に参加表明、交渉参加を果たした。さまざまな国の思惑が交錯して交渉は一筋縄には進まず、難産の一途。「タフネゴシエーター」を自称しつつ、疲労困憊の表情を隠し通せなかった甘利明担当大臣(当時)の顔が思い出されるが、2015年10月米国アトランタでのTPP閣僚会議でようやく大筋合意し、2016年2月にはニュージーランドのオークランドで署名式が行われた、はずだったのだが…。